「この業務、誰が・何を・どの順番でやっているのか説明できますか?」――管理部門の業務は、担当者の頭の中だけにあることが少なくありません。それを誰が見ても分かる形にするのが、業務フロー図(スイムレーン)です。
本記事では、スイムレーン形式の業務フロー図とは何か、なぜ可視化が改善やAI導入の出発点になるのかを整理します。
スイムレーンとは
スイムレーンとは、業務に関わる人や部署ごとに横(または縦)の「レーン(泳路)」を分け、その中に作業を順番に並べていく業務フロー図の描き方です。プールのコースのように担当ごとに区切るため、こう呼ばれます。
ポイントは、1つの業務を「誰が担当するか」と「どんな順序で流れるか」の2軸で同時に表せることです。
- レーン=担当者・部署(経理、営業事務、承認者など)
- ボックス=作業(請求書を作成する、内容を確認する など)
- 矢印=処理の流れ。部署をまたぐ受け渡しが一目で分かる
可視化で「見えてくる」もの
業務をスイムレーンに落とすと、言葉では気づきにくかった問題が図の上に現れます。
- 属人化:特定の担当者のレーンに作業が集中している
- 手戻り:矢印が前の工程へ戻っている(差し戻し・やり直し)
- 重複:似た確認作業が複数のレーンで繰り返されている
- ボトルネック:1か所に処理が滞留し、全体が止まっている
「なんとなく非効率」を、具体的な改善ポイントとして指し示せるのが可視化の価値です。
可視化は、改善とAI導入の出発点
現状(As-Is)を正しく図にできて初めて、「どこを標準化するか」「どこをAIや自動化に任せるか」「どこを外部委託するか」という次の判断ができます。逆に、現状が見えていないままツールだけを入れても、効果は出にくいものです。
まずは主要な業務を1本、スイムレーンで描いてみる。それが、業務改善の確実な第一歩になります。
まとめ
- スイムレーンは「誰が」「どの順で」を同時に表す業務フロー図
- 可視化すると、属人化・手戻り・重複・ボトルネックが図の上に現れる
- 現状の可視化は、標準化・AI導入・外部委託の判断の前提になる
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